放送局の裏の裏。



偉大なる社長発言その1

Excite エキサイト : お荷物となった巨人戦中継が大改革される!?

フジテレビ・村上光一社長が定例会見で、
4月期の視聴率が好調だったことについて、

「巨人戦の数が少なかったのが有利な材料になった」

と言ったという。
俺はその会見を直接見たわけではないが、
話の流れや背景を考えずとも、
このヒトコトが各方面へ与えるインパクトはかなりのものだ、
ということだけはわかる。
そしてこの発言は、
古いしがらみから脱却を図る大きな第一歩であると同時に、
とてつもなく大きな不安を抱かせるものでもあった。

今まで巨人戦と言えば、
誰もが知っているドル箱コンテンツだった。
中継すれば簡単確実に数字(視聴率)と営業利益が上がる、
オイシイ物件だったのは言うまでもない。
日テレが10年間視聴率トップであり続けられたのは、
何をおいてもこの巨人戦のおかげだった。

それが昨年、全日、ゴールデン、プライムの
いずれの時間帯ともフジテレビがトップとなり、
「三冠王」を11年ぶりに奪い返した。
数年前からの巨人戦視聴率の確実な減衰が、
大きく影響したのだ。

もちろんその間も、日テレは手をこまねいていたわけではない。
ホームランクイズに始まり、
ゲームとの連動(次の展開をゲームで予想するetc)などなど、
視聴者をひきつけようとさまざまな演出をしていた。
でも所詮、演出は小細工でしかなく、
ジャイアンツ自体の急激な人気低下を
根本的に食い止められるものではなかった。
(そのことをいまだに理解しようとしない読売グループは、
長嶋氏の復帰で話題を作ろうと小細工に躍起である。)

そして2005年、日テレが落とした数字は、
テレビ朝日が着々と拾い上げ、
TBSを除いた3社の熾烈な視聴率争いが続いている。

話が逸れたが、
危機的状況にまで陥っていた巨人戦中継について、
いままで誰も公の場で「負」の発言をしたことはなかった。
思っていながら怖くてできなかったと言ったほうが正しいかもしれない。

長く巨人戦の恩恵にあずかってきたという後ろめたさや、
いまだ局の一部に根強く残る巨人信仰などがダムとなって、
正直な気持ちをせき止めてしまっていたのだ。

ダムの中には、
儲からない、もうやめたい、巨人戦中継は終わった・・・
そんな局員たちの思いが大量の水となって溜まっていた。
そこを小さくだが切り崩したフジ村上社長の発言は、
やがてダムにたくさんの亀裂を生じさせ、
最終的にはダムの決壊へと至る一歩となるに違いない。

だが、果たしてそれでいいのだろうか。
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by drive-2-iko | 2005-07-01 22:14 | テレビ
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社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。
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