放送局の裏の裏。



オムツにはご用心!(後編)

何事もなかったように甲板に戻った悦子に、
さらに〝過酷な運命〟が待っていた。
そのとき甲板は荒れ気味の波で濡れ、
船はうねりで揺れるなか網を上げる作業中。
素人が歩くには少し厳しい環境の中、
苦境を脱して開放感に包まれていた悦子は油断していた。
突如の揺れに足元を救われた彼女は、
必死に近くの柱にしがみついた。
手にしていた「自分が生み出したもの」のことは、
頭から消え去っていた。

まさに一瞬の空白。
振り返った悦子の目にはスローモーションで宙を舞うオムツ。
そのまままっすぐに波間へと飲み込まれていった。
紙は自然に返るし・・・ま、いいか。
そう思った彼女だが、〝過酷な運命〟がこんなもので済むわけはなかった。

後日OAのとき、
スタジオでこのロケVTRを見た司会者はこんなコメントをした。

司会者「水揚げのとき、キャ~って声が入ってませんでした?」

素直なコメントである。
初見だったんだろうけど、普通わからないことは触れない。
そして悦子は笑顔でこう答えた。

悦子「ごめんなさい、あのとき甲板で滑っちゃって…入っちゃってましたね。」

上がってきた網の中、
魚がピチピチと跳ね回る間には、ゴミのような白い物体が映し出されていた。
いや、どちらかというとダークブラウンに近かったのかもしれない。

このロケの主目的は、ちょっと珍しいこの魚を撮ることだった。
この日唯一の水揚げシーン、
彼女の「生み出したもの」は見事電波に乗っていたのであった。

このブログを、そんな悦子さんに捧げます。
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by drive-2-iko | 2005-09-07 22:33 | そのほか
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社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。
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