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放送局の裏の裏。



【マスコミ就職活動】3局目の正直・事件の結末

いい湯につかり、うまいもんを食わせてもらい、
拘束旅行を楽しんだ俺は、
家路に着こうとしていた。

新幹線の駅に着くと、
付き添いの人事の人が言った。

「僕は別の用でここに残らなくちゃいけない。(←別の拘束でも?)
改札までは見送るから。
もう春休みだし実家に帰るよね。」

帰るよね。とは同意を求める言い方だが、
彼の口調には有無を言わさぬものがあった。
もしかして怪しまれてる…?
そこでふと大きな問題に気づいた。
俺、明日の面接へ行くには右のホームだよな。
でも、実家に帰れということは、
左のホームに行かなくちゃいけないんじゃないの!?

いまはもう午後7時。
明日の面接は朝9時。
一度実家に帰って、なんて悠長なことはできない。

仕方ない、頑張るか。
覚悟を決めた俺は、
結局ホームまで見送りに来た人事の人に笑って手を振り、
実家に帰る新幹線に乗り込んだ。

次に止まるのは1時間後。
折り返しの新幹線はあるのか。
ここで1万円を超える出費は痛いなぁ。

そんなん車掌に聞きゃわかるし、
今後の人生のために1万くらいどーってことないだろ、
といまでこそ思うんだけど、
そのときは不安でいっぱいだった。
なにより、最後までプレッシャーをかけられたことが
不安をあおったのかもしれない。

念のため、
もし連絡があったら「戻ってるけどいない」と言うように、
と新幹線の中から実家に電話しておいた。
さすがにそこまではなかったみたいだけど。
狐と狸の化かしあい。
なんて間抜けなことに力を使ってるんだろう。

結局、その日自宅に着いたのは11時を回っていた。
あまりにもアホらしくなってしまい、
ここまできたら完全にギャフンと言わしてやろう、
と開き直っていた。
明日の最終面接、絶対通ってやる、と。
by drive-2-iko | 2005-12-07 10:24 | 就職活動
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社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。

by drive-2-iko
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