最近友人や仕事関係の人から、
「放送局も大変だねぇ~」と言われることが多くなった。
俺たちの苦労を理解してくれてるのか!と一瞬喜ぶんだけど、
次の言葉を聴いてショックを受ける。
「HDDレコーダーでCMを見なくなってるんだって?」
別に、その事実自体がショックなのではない。
これまでのVHSと変わらないし、
俺だって録画したらCMはスキップする。
当たり前のことだ。
何がショックかと言うと、
CMスキップ=CM価値が落ちる、
と考えられていることだ。
HDDが普及して録画で見る人が増えたことで、
CMの視聴時間が落ちて、
視聴率ほどのCM効果がない、
と考えている人が多いのだ。
ハッキリ言おう。
それは完全に間違っている。
前提に誤解があるのだ。
視聴率というのは、
生でその番組を視聴している人の割合だ。
大前提として、録画視聴の割合は含まれていない。
だから、HDDでCMをスキップされようが消去されようが、
CMの価値にはまったく影響はないのだ。
専門的な話で言えば、
スポットCMはGRP(GROSS RATING POINT)で計算されることが多い。
GRPとは視聴率の合計という意味で、
GRP100%の発注を受けたら20%(の時間帯)×5回とか、
10%(の時間帯)×10回というように、
合計100%になるように放送する。
その視聴率には録画は一切関係ない。
もちろん専門家である代理店や局の営業は、
それを知っているから問題はない。
だけど一般の方が上のように思っているということは、
専門家ではないスポンサーも誤解している可能性が高い。
そんな流説で出稿が減ってしまったら…と考えると、
かなりのショックなのだ。
ここで書くことによってどうこうなるとは思わないが、
読んでくださった方だけでも誤解を解いていただければ幸いだ。