放送局の裏の裏。



ラジオドラマはいかがでしょう

もう絶滅寸前と思われていたラジオドラマが、
最近元気を取り戻している。

もともと予算が少なくメジャーな俳優を使いにくい上に、
テレビドラマに匹敵するほどの手間と労力、けっこうな費用がかかることから、
ラジオ局として取り組みにくいジャンルであることは確かだ。
そのため、制作費の削減が進むラジオ業界では、
番組表からほとんど姿を消していたのだ。

しかしここにきて50代以上のラジオ世代の支持もあり、
さまざまなところで再びラジオドラマを耳にできるようになってきた。
そして、ラジオドラマの魅力やメッセージを伝えるパワーが、
再認識されてきている。

『日本放送文化大賞』という賞が、
「質の高い番組がより多く、制作・放送されることを促すため」、
民間放送連盟の主導で昨年よりスタートした。
テレビ部門とラジオ部門で1作品づつ選ばれるのだが、
ラジオ部門では南海放送制作の
「~松山ロシア人捕虜収容所外伝~ ソローキンの見た桜」が大賞となった。

この作品は青山淳平氏の「松山ロシア物語」が原作、
ロシア人捕虜と日本人女性のかかわりを描くストーリーに、
松山や日露戦争の歴史検証を交えて描くラジオドラマ。
そのバランスが絶妙で、60分という比較的長い時間にもかかわらず、
思わず聞き入ってしまった。

もうほとんどは終わっているが、
全国の民放ラジオ局で放送されることになっているので、
今後放送される地域の方は聴いてみてほしい。
OAスケジュールはこちら

ほかにも、定番中の定番NHK-FMの「青春アドベンチャー」は、
NHKの豊富な制作費と制作能力を生かして、
魅力的なドラマを作り続けている。

そして最近注目なのが、
QR文化放送でOAしている「流星倶楽部」。
弘兼憲史氏の「黄昏流星群」をラジオドラマ化したもので、
鳥越俊太郎氏がナビゲーター、
これまで佐々木蔵之介や今井雅之、加賀まり子らが出演するなど、
豪華なキャストがウリ。
1週完結で聴きやすいのでたまに聴いているが、
原作の世界観をうまく出していてオモシロイ。

約10年ぶりにラジオドラマを聴くようになったが、
ハマるとなかなかいいものだ。
音しかない分、想像力をかきたてられる。
普通に生活していてはまずない経験だろう。
脳のトレーニングが流行っているが、
疲れた頭に優しいトレーニングになるのがラジオドラマじゃないだろうか。
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by drive-2-iko | 2006-01-26 18:06 | ラジオ
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社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。
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