放送局の裏の裏。



衝撃と感動のオーディション・その4

「見つけた。」

思わず声に出て自分でハッとする。
俺からは何も聞くことはない。
この子で決まりだ。
初めて見つけた『金の卵』のあまりの大きさに、
対処の仕方がわからなくなっていた。
生まれて初めて「好きです」と言ったときと同じくらい、
脚がプルプル震えていた。

すべての審査が終わって選考に入った。
選考は3分で終わった。
議論する余地もなく、初めから決まっていた。
審査員が100人がいたら100人ともが、
この子を選ぶんじゃないかと俺は思う。

あれから3度目の夏を迎えようとしているいま、
彼女はまもなく20歳、見違えるように美しくなった。
いくつもの大きな企業のCMに出演し、
ドラマにも映画にも出始めて、
ついこの間、ある有名な雑誌の「注目の美女特集」で表紙を飾った。
テレビをつけていて彼女の姿を見ない日はない。

そんな大注目の新進女優だけど、
気負ったり、偉ぶったりすることは一切なく、
いつも自然体。
あれから一緒に仕事をしたことも何度かあったが、
いつも「おひさしです!」と笑顔で覗きに来る。
日本を代表する大女優になったとしても、
その人懐っこい笑顔は変わらないんだろうな。
いつか一緒にでっかい仕事をしてみたい。

人が気づかない才能を見出すのがプロだ、という人もいるだろう。
でもそんなことは極稀で、みんなにウケる魅力は、
万人にわかるくらいあふれ出ていることがほとんどなんじゃないだろうか。
ほら、あなたの周りにもいませんでしたか?
他校から見物に来るほどのかわいい子、カッコいい子。

そんな子と出会い、デビューに携わり、
ともに成長していく・・・そんな機会はめったにない。
ともにと言っても、一介の編成マンと超有望新進女優、
成長させてもらってるというのが関の山ではあるけれど。
これだから、オーディションはオイシーのだ。

追記:
その彼女が、某マンガ誌今週号の表紙に出ている。
元気そーでなにより。
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by drive-2-iko | 2005-06-01 10:10 | ちょっと特別な仕事
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社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。
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