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放送局の裏の裏。



モーグルからマスコミの弱点を考える

上村愛子選手がモーグルW杯初戦を欠場した
というニュースが流れていたが、
その裏で男子チームのエースが凄いことをやってのけた。

【ティーニュ(フランス)12/14共同通信】
フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)モーグルは14日、
当地で開幕し、
男子でベテランの附田雄剛(リステル)が
トップと0・01点差の25・63点で2位になり、
3大会連続となるトリノ冬季五輪代表に内定した。
附田の表彰台は2002年3月以来4季ぶり。

強豪USAチームを押しのけ、王者FINチームに食い込んでの2位。
これがもしオリンピックだったらスゴイ話題になっていたろうに、
現状ではハッキリ言って誰も知らないに等しいこのニュース。

モーグル男子はコンスタントに成績を残す選手がいない上に、
上村愛子選手、里谷多英選手があまりにもメジャーすぎることもあって、
ここまで話題になっていないから。
というか我々マスコミが話題にしてこなかったから。

これが一度オリンピックでメダルを取って、
その後の成績ならとても大きな扱いになっただろうに。
マスコミはきっかけ作りが本当に苦手なのだ。

附田選手はビジュアルも悪くないし、
波はあるものの今回のような爆発力もある。
しかも男子モーグルの迫力といったら、
失礼な言い方だが女子とは比べ物にならない。
イジリようによっては女子に匹敵する話題になる要素は十分ある。

それをうまく生かせないで、
きちんと伝えられないのは、
自省すべきところだと思う。

常に好成績を期待される人、
アイドル性がある人を取り上げるのはもちろんだけど、
そうでない人でも素晴らしい結果を残したときは、
大きなニュースとして扱うべきだ。

ほかにもアルペンの佐々木明、皆川賢太郎、
コンバインドの高橋大斗など、
トリノでメダルを取る可能性のある選手は多くいる。

でも彼らがいま世界各地を転戦していて、
好成績をあげていることをどれだけ伝えられているんだろう。

なにか大きなイベントがあるから、
目をむくようなどえらいことをしたから、
というような誰もがわかりやすいきっかけだけでなく、
今回の附田選手のように、
実はすごいことなんだよというような話題も、
ちゃんと伝えていかないといけないと思う。
by drive-2-iko | 2005-12-15 12:41 | そのほか
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社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。

by drive-2-iko
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