秋ドラマが終了し、
平均視聴率が出揃った。
意外なほど好成績だった今年の秋ドラマを振り返ってみよう。
「花より男子」「熟年離婚」の2トップが最後まで好調を維持し、
ワンツーフィニッシュ。
「危険なアネキ」は途中失速したものの、
なぜか最後に盛り返して3位、
「野ブタ。」は初回から満遍なく数字を稼ぎ4位。
以下「大奥」「鬼嫁日記」と続く。
秋ドラマ平均視聴率トップ10(関東)
①19.7% 花より男子(TBS・木22:00)
②19.2% 熟年離婚(テレ朝・木21:00)
③18.5% 危険なアネキ(フジ・月21:00)
④16.9% 野ブタ。をプロデュース(日テレ・土21:00)
⑤15.7% 大奥(フジ・木22:00)
⑥15.4% 鬼嫁日記(フジ・火22:00)
⑦15.3% 1リットルの涙(フジ・火21:00)
⑧13.5% ブラザービート(TBS・木21:00)
⑨10.3% 恋の時間(TBS・日21:00)
⑩ 9.7% あいのうた(日テレ・水22:00)
今回のトップ2は9月にはまったく予想だにできなかった。
放送局の思惑が、視聴者の前にはいかに小さなものかを思い知らされる。
「花より男子」は昔のテレ朝火曜20:00の
ジャニーズドラマ枠のようなユル~い内容、
しかも予定していたドラマがコケての緊急編成だったのにもかかわらずのこの結果。
ここはやはり原作の力、というところ。
でも俺にはやっぱり、最後までその魅力がわからなかった。
「熟年離婚」は最終回が関西でなんと30.0%、関東で21.4%。
最近のドラマで30を越えたというのは久々に聞いた。
関西では平均でも23.2%を叩き出し、ズバ抜けた数字で1位。
でも、この関西での圧倒的な支持率はなぜなんだろう。
勝手に想像するに、
関西は比較的離婚に対するハードルが高い、
つまり関東と比べて関西では離婚というものに抵抗や恥という認識が多い、
そのため潜在的離婚願望が多く残る関西にこのドラマに対する欲求が高かった、
ということなんだろうか。
「1リットルの涙」は数字自体はそこそこだったけど、
満足度の高い作品だったようだ。
「一度見始めたらやめられない」「ひさしぶりに涙を流した」
など、強い印象を持った人が多かったようだ。
数字に表れない力を持った番組だったと言うことだろう。
ちなみにオリコンの
ドラマ満足度調査でも、
堂々の1位だった。