またしても、春から新番組を担当することになった。
昨年のインシーズンに俺が担当していた番組のマイチェンバージョンとはいえ、
当時はAP(アシスタントプロデューサー)。
今回はなんと一人立ちのP(プロデューサー)だとさ。
いいですかい、うちの会社。
なんせスタッフの中でイチバン若いんだよ、俺。
普通Pはイチバン年上。
若くても先輩方にビシッと言える、って人ならまだしも、
そんなに肝据わってないし。
口癖は「いーんじゃないですかねー」、
かなりテキトーだよ。
きっと予算もドンブリ勘定。
ホントにいーのかなー。
そんなPだけど、とりあえず予算を組んでみる。
ほぼ初めてに等しい作業…わけわからん。
出演ギャラがこれくらい、
取材交通費がこれくらい、
プレゼント代がこれくらい、
と細かい作業が苦手な俺が、とっても細かく費目と額を設定していく。
既に頭はオーバーヒート。
うーん、よくわからんけどこんなもんだろー。
でも、番組を作り上げていくのはめっちゃ楽しい。
D(ディレクター)さんと相談しながら、
出演者やタイトル、内容などを決めていく。
どうしたらリスナーさんに楽しんでもらえるのか、
どうしたらラジオを聴かない人を振り向かせることができるのか、
と喧々諤々。
なんだかラブレターの文面考えてるよーな心情だ。
果たしてこんなんでオモシロイ番組ができるのかは謎だけど、
とりあえず最初の一歩を踏み出した。
スタートまであと2ヶ月。
とりあえずなんとかやってみようと思う。