放送局の裏の裏。



2005年 06月 10日 ( 1 )


北朝鮮戦のウラで

43%超の高視聴率を記録したサッカー中継のウラで、
各局編成には苦慮していたようだ。
今日はマニアックなお話。

TBSは21時から「特別ロードショー バットマン」。
イレギュラーの編成で7.2%、各世代を満遍なく獲得。
これは「バットマン ビギンズ」公開にあわせたワーナーとのタイアップ。
つまり、TBSは「バットマン」の地上波放映権をかなり安い価格で入手でき、
ワーナーは安くで「ビギンズ」公開前のPRができるという仕組みだ。
でも、この日時でよくスポンサーであるワーナーがOKしたな、
というのが正直な感想。
TBSとしては捨て駒、
でもワーナーとしては大事なプロモーションのひとつ。
TBSで行ういろんな企画とパッケージされてるとはいえ、
俺がワーナー側ならOKはしない。

フジテレビは19時~22時で、
「超豪華競演!堺正章&井上順の歌って笑って生放送 
時代を飾った名曲たち2」を放送。
比較的サッカー中継に興味が薄い、
M3/F3(男性/女性50歳以上)層を狙った編成で8.6%。
だが、肝心のM3/F3層は日テレ「笑ってコラえて」に完敗、
M3だけでもテレ東「巨人vsロッテ」に後塵を拝した。

その日テレは「笑ってコラえて」以降もレギュラー編成で、
20時「ミンナのテレビ」、
21時「ザ!世界仰天ニュース」で女性層を獲得したものの、
男性層はまったく取れず、普段の半分以下。
20時ごろからワールドカップ中継に切り替えた男性が多くいたと思われる。

テレ東は19時からはレギュラーのアニメを編成。
C(チャイルド)とその母親世代のF2層(女性35~49歳)をガッチリつかんだ。
巨人戦をわざわざ20時スタートに編成して、
アニメを生かした開き直りの勝利。
思い切った編成ができるテレ東らしさを存分に発揮した。
肝心の巨人戦は、6.1%と史上最低視聴率を更新。
サンスポの記事によると、
同局では
「ああいった状況だったので仕方がない。
むしろ、サッカーより野球を見たいと思っている視聴者が、
まだまだいるということが分かりました」
と苦しいコメントをしていた。
おっしゃるとおり、ほんとに苦しい。
M3層以外はほとんど見ていないに等しく、
野球の、特に巨人戦の先細りは避けられそうにない。

各局基本は「あきらめ編成」または「レギュラー編成」。
細かい成功・失敗はいろいろあるが、
サッカーの数字の大きさの前では意味が薄れてしまう。
ひとつ目標を与えられると一丸となって集中する日本人気質の前には、
どんな編成をしても大差がないのかもしれない。
唯一その壁を切り開く可能性をもっているのは、
皇太子ご成婚の際も唯一アニメを放送した大物・テレ東だけだ。
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by drive-2-iko | 2005-06-10 15:06 | テレビ


社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。