放送局の裏の裏。



2005年 10月 31日 ( 1 )


【マスコミ就職活動】第1志望でいきなりつまづく


発表は3日後とのことだった。
その日は以前書いた、
200人の前で模擬面接をさせられたNHKセミナーの日だった。

セミナーが終わって、
会場で出来た友達とお茶してるときも、
帰りの電車の中でも、
家でエントリーシートを書いている間も、
ずーっと携帯を握り締めていた。

タイムリミットは21:00。
通ればその時間までに電話が鳴る。
就職活動の中で、一番嫌な時間。

19:00
募る不安とイライラを紛らすために、
ひとりドライブに出かける。
いつもよりアクセルを踏んでしまうのがわかるが、
それを押さえきれない。

20:00
彼女の家にいきなり押しかけた。
イラついていることを悟られたくなくて、
ヘラヘラを演出している自分が情けない。

いつもこのタイミングになると、
落ちることが現実的に見えてきて、
落ちたらどうしよう・・・とシュミレーションを始めてしまう。

不安を楽にしてもらいたくて彼女と一緒にいたいのに、
リミットの時間を一緒にすごしたくない。
矛盾した気持ちに30分あまりで飛び出し、
またアクセルを吹かした。

結局、電話は鳴らなかった。

カーラジオから時報が流れた瞬間、
アクセルを踏む足も、
ハンドルを握る手にも力が入らず、
なんとか手近な空き地に車を滑り込ませた。
そこでしばらく呆然としていた。

ようやく冷静さを取り戻せたあとには、
強烈な後悔が襲ってきた。

面接の最後に、よく見る番組を聞かれたとき。
俺は夜のニュース番組を答えた。
とても一般的な、薄っぺらい見方で話した。

あとあと考えると、
面接官の女性は過去にその番組に出ていたアナウンサーだった。
よりによって、面接官の担当番組を答えてしまったのだ。
当然、「あえてそれを選ぶんだから」と厳しい耳で聞いたことだろう。

なぜ気付けなかったのか。
気付けば、もうちょっと違うアプローチで話ができたはずだ。
最後の質問だから気が抜けていたんじゃないか。
そう、それまでのやりとりで満足してしまっていたのだ。

もし気付いて、
俺にとってのベストな対応ができていたとしても、
結果は変わらなかったかもしれない。
でも、それで落ちても自分で納得できる。
何の意図もなく、
なんとなくサラッと流してしまったことが悔しかった。
それも第1志望の会社の面接で。

翌日は、朝から他局の1次面接の予定になっていた。
酷な日程が、とても疎ましく感じた。
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by drive-2-iko | 2005-10-31 16:06 | 就職活動


社会人7年目。放送局に勤務する日常をつづります。